成都を訪れたら春熙路(しゅんきろ、Chūnxi Lù)を歩かずして始まらない。全長約1.1キロの並木付き歩行者天国は、1920年代から成都の商業の心臓部であり、紅星路から人民南路までの間に数百の店舗、デパート、茶館、屋台、ネオンサインが凝縮されている。週末には50万人以上が行き交い、地元民が外地客を「成都は近代都市だ」と見せる最初の場所でもある。
「春熙」という名は1924年に軍閥官僚が命名したもので、当時は布店や銀楼が並ぶ土道だった。数十年かけて周囲の路地を吸収し、1990年代に歩行者天国となり、2010年頃に現在の華やかな姿に再整備された。それでも昔の趣は残り、グローバルなファストファッションの合間に、数十年もの老舗が棒棒鶏や冷やし麺、飴がらを売り続けている。
見どころ
北口の地下鉄駅から南へ歩き始めるのがおすすめ。両側にはH&M、ユニクロ、ZARA、アップルストア、スターバックスといった定番ブランドが並ぶ。本当の面白さは2階と一本脇の小路にある:
- 徳化街は春熙路と並行し、成都一の密集したスナック街。串焼きやタピオカ店が軒を連ねる。
- 春熙坊は東側に復元された民国風ブロックで、川劇の面や扇子、民芸品を売る。
- IFS と太古里は春熙路のすぐ南、屋根付きの連絡橋で5分。3つ合わせて成都の中心商圏を形成する。
ストリートパフォーマーや花売り、パンダ着ぐるみとの写真撮影(20〜50元程度)は風物詩。ベストタイムは平日の午後5時前か午後7時半以降。夕暮れの光とネオンが混ざり、通勤客が引いた頃が狙い目。
実用情報
- 住所:成都市錦江区春熙路歩行街、紅星路から総府路まで。
- 交通:地下鉄2号線・3号線「春熙路駅」下車、D/E/I出口が直結。
- 営業時間:店舗は概ね10:00〜22:00。街自体は24時間開放、屋台は22:30頃まで。
- 価格帯:中級〜高級。ファストファッション100〜500元、軽食10〜40元。
- 支払い:Alipay、WeChat Payが主流。デパートやアップルストアはVisa/Mastercard可。屋台は現金が便利。
- Tips:歩きやすい靴、夏は水分、リュックの口を閉じる。スリは稀だが人が非常に多い。
外国人旅行者へのアドバイス
大手チェーン以外では英語は限られるが、春熙路の店員はサイズや売り場を指差しで案内できる。モール内は無料Wi-Fi完備。免税買い物をするなら青い「Tax Free」ステッカーを探し、レジで還付書類をもらい、出国前空港で手続き。チェーン店での値切りは不要だが、徳化街の民芸品屋では笑顔で2〜3%の値引きをお願いできる。